つい最近まで暑さに悩まされていたというのに、突然寒くなってきましたね。私は超乾燥肌なので、春秋冬と、真夏以外はハンドクリームを手放せず、10月初旬にして既に手がパリパリです😭健康管理が難しい季節なので、皆さま体調にはくれぐれもお気を付けください。
さて、今回は読書の秋ということで、私のおすすめの本を2冊紹介させていただきます📖
2冊ともモリナガアメさんの本です。以前ご紹介した『負けたらあかん』は、母と子二人三脚で克服していくお話でしたが、こちらは当事者一人で緘黙と向き合い成長していくお話です。
それでは、発行された順にご紹介いたします!
当事者が書いたかんもくの本のご紹介
場面緘黙当事者「モリナガアメさん」の本①
かんもくって何なの?!
~しゃべれない日々を抜け出た私~
2017/05/10 第1版発行
著 者 モリナガアメ
発行者 上野 良治
発行所 合同出版株式会社
何だか分からず不安に襲われ続ける幼少期、これではいけないと思って自分を変えようと思った思春期、喋れるようになってからの苦悩、場面緘黙という言葉を知ってから…と、場面緘黙の人のたどってきた人生が良くわかる本です。
体験してきたことや家庭環境は違いますが、私もおおまかな流れはほぼ同じです。けがをしても言えなかったり、自己表現できない辛さはとても共感できます。
当事者の方は「わかる、わかる!」と読めるし、身近に場面緘黙の人がいたり、その言葉すら知らない人にも「こんな人がいるのか」「こういう事に困っているのか」と分かってもらうきっかけになる本だと思います。
研究したことをまとめたものや、どういう支援が必要か、といった本もたくさんあります。ですが最初からそういった本は難しすぎると思うので、当事者が漫画で描いているこちらの本はとっかかりとしてはとても良いと思います。
かんもくって 何なの!? しゃべれない日々を脱け出た私 [ モリナガアメ ] 価格:1408円 |
場面緘黙当事者「モリナガアメさん」の本②
話せない私研究
~大人になってわかった場面緘黙との付き合い方~
2020/11/20 第1版発行
2022/02/10 第2版発行
著 者 モリナガアメ
発行者 坂上 美樹
発行所 合同出版株式会社
前作「かんもくって何なの?!」のその後のお話です。場面緘黙という言葉を知った上で自分と向き合い今後の人生を考えていくお話です。
大人になって社会に出ても、相変わらず不安や生きづらさを抱えている様子がリアルでこちらも本当におすすめです!
誰しも社会に出て働くことは楽ではありませんが、緘黙の人は何でもない場面でも不安と緊張が付きまとっているので、自分に合った職場を見つけるというのは相当難しいことです。
仕事と割り切って我慢して他に楽しみを見つけるか、少しでも緊張状態を減らす工夫を考えるかしないと潰れてしまいます。
後半病院やカウンセリングへ行く話も出てきますが、第三者に早めに相談するというのも必要なことだと思います。できれば子どものうちに保護者の方と一緒に行けるのがベストですね。
大人になったらすべて自分で説明しなければならないので、説明が苦手なオトナ緘黙にはハードルが高いです…。
話せない私研究 大人になってわかった場面緘黙との付き合い方 [ モリナガアメ ] 価格:1650円 |
まとめ
今ではだいぶ認知度も上がってきて、相談できるところも多くなってきた場面緘黙ですが、まだまだ知られてないなぁーと感じます。私も以前お医者さんに場面緘黙なんですと言ったら「?」でした💦そんなものなんですよね。
だから私も自分で調べるようになったわけです。成人している人は確率的にも人生で絶対一人は緘黙の人に会っていると思うんですけどねぇ~。
子どもの場面緘黙にフォーカスする本はたくさんあって、早期治療は大切なのでそれはそれで必要なんですけど、「もう手遅れなんじゃい!」というオトナ緘黙はどうすればいいの?ってずっと思っていました。モリナガアメさんの本はそんなオトナ緘黙が勇気をもらえる2冊だと思います。
以前ご紹介した【Pick up】~おすすめの本〜場面緘黙の子と母の体験談とはまた違った素敵な一冊です。
こちらのサイトも参考になさってください→ かんもくネット
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