こんにちは、はにかんです。
本日は私が場面緘黙という言葉を知ってから初めて購入した本をご紹介します。
場面緘黙当事者の麻利さんとお母様の百合子さんのお二人で書かれた本です。もう28年も前に出版された本ですが、とても共感の持てる一冊で、何度も読ませていただいています。帯の言葉も印象的です。
ただおすすめしておいてなんですが、今入手できるところがあるかどうか…。ネットでは高値で販売しているところがいくつかありましたが、定価で入手できるところはみつかりませんでした。もしかしたら図書館にならあるかもしれません。
『負けたらあかん!』
発行 1995年4月30日第1刷
1996年6月10日第3刷
著者 石川百合子/石川麻利
発行所 株式会社 近代文藝社
まぁ泣きましたね。何度読んでも泣きましたね。自分以外の場面緘黙の方に出会ったことがなかったので、同じ想いをしている人がこの世にいるということにまず驚きました。しかもいじめなど私よりずっと辛い経験をされています。
場面緘黙の子と接する先生におねがい
この本を読んで一番感じたことは取り巻く環境の大切さです。どんな子でもそうだと思いますが良いクラスと先生に出会えるとその一年とても楽しく過ごせます。
逆にいじめが発生するようなクラスではもう地獄です。場面緘黙の子だって人間です。喋れないから何でもやっていい訳ではないのです。ただ、子どもには分別が付かないこともあるかと思います。
なのでクラスの中では担任の先生の存在がとても大きいです。先生がその子をからかったり罵倒したりすれば、子どもたちは面白がって真似をします。子どもとはそういうものです。
こちらの本にもありましたが、麻利さんはいじめてきた子どもたちのことは許しても、教師から受けたいじめは許せないと言っています。
ということで、先生にお願いしたいこととしては2つあります。
少しでも不安をなくしてあげること、ぜったいにいじめを起こさないこと、この2つをなにより心がけていただきたいと思います。特別扱いをしてほしい訳ではなく配慮をしていただきたいだけなのですが、こういうことを言うと、生徒や保護者の方々から、「あの子だけ喋らなくていいなんてずるい!」という声があがる可能性は大いにあります。
ただ、よく考えてみてください。喋らないことはずるいことですか?というかまず、喋らないのではなく喋れないのです。私からしたら、極端に言うと「自由に会話できるあなたたちの方がずるい」と思います。声が出せないということはたくさんのことを我慢し、たくさんのことを諦めているのです。分からなければ、一週間外で誰とも喋らないで生活してみてください。
場面緘黙の子の家族におねがい
また、家の中では当たり前ですが親御さんの存在が大きいです。
緘黙の子はできないことが多いので、見ているとイライラすることもあると思います。挨拶もできなくて近所から白い目で見られることもあるかと思います。
ですが決して兄弟やほかの子どもと比べたり、喋ることを強要したりしないでください。
また、頻繁に交流のあるご近所の方や親せきには場面緘黙のことを話された方が良いと思います。100%理解はしてもらえないかもしれませんが、ある程度の誤解は解けるでしょう。
百合子さんのようにしっかりと子どもと向き合い、一緒に頑張ろうと言ってくれるお母さんがいれば時間はかかるかもしれませんが、きっといい方向に向かいます。
どんな子にも明るい未来はある!
★次回は私が出会った先生たちの話をしたいと思います。
こちらのサイトも参考になさってください→ かんもくネット
自己肯定感アップ!我が子に合った「ほめ方」がわかる!伝え方コミュニケーション検定
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