【counseling】突然始まった大学通い?!

緘黙

大学に通う?!

小6のある日、突然母にとある大学まで連れて行かれました。

全く説明をされずに知らないところへ来たので、不安しかありませんでしたし、今でも当時使っていた路線に乗るとその電車の発車音で緊張するくらいにはトラウマになっています。

大学の門をくぐり、広い敷地を歩き、案内された部屋には2人の大学生のお姉さんがいました。

そして私をその部屋に残し、母は別室へと向かいました。

「じゃ、遊ぼっか!」

私はそのお姉さんたちと遊ぶことになりました。

「??」

なんだかよく分からないけど遊ばなければいけないらしい…と観念して「遊び」に挑みました。

そこにはボードゲームやらカードゲームやらがたくさんあって、その中からお姉さんが適当なものを選んでくれて遊び始めました。その一つに『ちびまる子ちゃん』のゲームがあり、私はすぐにそれが好きになりました。「た、たのしい…」と思いながらも無言で無表情で遊んでいました。

そのうちに母が戻ってきて帰ることになりました。

「ここは何なの?」「どうして来たの?」と聞けずモヤモヤしながら帰ったのを覚えています。

当時でも、学校から離れたところでは少し話しができた私ですが、「ここは学校だ!」という認識だったのか、大学では完全に緘黙になっていました。表情もうまく作れなかったので、小学校よりひどい状態でした。

その日から、よくわからないままに放課後毎週水曜日に大学へ「遊びに行く」ようになりました。

まるちゃんのゲーム

次の週もまた大学に着いたら母とは別々の部屋で1時間ぐらい?過ごしていました。

この日も『ちびまる子ちゃん』のゲームをやったような気がします。ただ、これがやりたい!とは言えないし指も差せなかったので、お姉さんがそれを選ぶよう念じることしかできませんでした(笑)

なので、「あー今日はまるちゃんできなかったな」と、勝手にがっかりして帰宅することも多々ありました。

このゲーム、好きだったことは覚えているのですがどんなものだか思い出せず、今回改めて検索してみました。似たようなものがいくつか出てきましたが、これかなぁ…?というものを載せてみました。確証はありません。 

こんな感じだったと思う…   by Amazon

カウンセリングの先生

当時母と面談をしていたのは、東京学芸大学教育学部教授の松村茂治さんという方です。

そもそもなぜこの方を訪ねていったのか母に聞いてみると、どうやら新聞に大きくこの方の記事が掲載されていて、私のことを相談してみようと思ったようです。

私はほとんどお顔を拝見することがありませんでしたが、ネットで調べると学校心理士、特別支援教育士スーパーヴァイザーなどと書かれていました。児童の心理学、教育学の本もいくつか出されているようです。

母に何を話していたのか聞いてみてもあまり覚えていないようなことを言っていたのでほぼ情報は得られませんでした💦

ただ、私が遊んでいる様子を松村先生は別室で観察していたそうです。見られていたなんて知らなかったので、今になって恥ずかしくなりました。

中学生になって

母は、中学になったら私一人でこの大学の研究室に通わせようと思っていたらしいのですが、中学の入学式で呼名の返事をしたので(参照:緘黙 with 先生 ★ 中学校)もう大丈夫だと思い、こちらへ伺うのは小学生で終了となりました。

別に大丈夫ではなかったのですが、通うことにならなくてほっとしました。なんだか学校より緊張する場所でしたから。

ただ、今になって思うと松村先生と直接お話ししたことがなかったのは残念だったなぁと思います。中学になってから少しでも通っていたら先生からいろいろ学ぶことができたのかもしれません。

でもそれは大人になった今だから思えることで、あの時そこまで考えが及ばないのは仕方がないことですね。

こちらのサイトも参考になさってください→ かんもくネット 

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