場面緘黙啓発月間だというのに、危うく投稿せずに終わるところでした💦
このブログを始めてから一年が経ちました。いつも見てくださる方々ありがとうございます。
これからは、もっともっと内容の濃いブログにしていけるよう日々精進してまいります。
さて、今回は情緒学級のご紹介をしたいと思います。
情緒障害とは
みなさんは「情緒障害」という言葉を聞いたことがありますか?
情緒障害とは、周囲の環境から受けるストレスによって生じたストレス反応として、状況に合わない心身の状態が持続し、それらを自分の意思ではコントロールできないことが継続している状態をいいます。場面緘黙もここの括りになります。
情緒障害の状態の現れ方や時期は様々ですが、自分の意思ではコントロールできないため、学校生活や社会生活に適応できなくなる場合もあります。
本人はとても困っているのですが、その困難さが行動として顕在化しないため、一見すると学校生活や社会生活に適応できているように見えてしまう面もあります。
場面緘黙で説明すると、何かしらの不安を感じて話すことができなくなり、自分でもどうすれば話すことができるのか分からないまま時間が流れていきます。本人は困っているのですが、誰にも相談することができません。しかも、特に授業の邪魔になるわけでもないので、先生も「おとなしい子」ぐらいに思って放っておかれがちです。
特別支援学級について
特別支援学級とは、比較的軽度の障害がある児童生徒に対し、一人ひとりにきめ細かな教育を行うために、小・中学校の中に特別に設置された少人数の学級で、主に「知的学級」と「情緒学級」の2つがあります。
「知的学級」とは、知的発達に遅れのある子どもを対象とした教室です。
「情緒学級」とは、知的発達に遅れはないが、子どもの特性・困り事に対し、個別に適した環境で支援や指導を受ける教室です。
情緒学級について
情緒学級は、知的障害がなく、コミュニケーションや情緒に不安がある子が通う学級なので、学習面では、通常の学級と変わらず授業を進める場合も多くあります。
通常学級に行ける学力のお子さんでも、場面緘黙のように不安が強かったり、45分授業をじっと座って聞くのが難しいといった問題がある場合、先生の目が行き届く情緒学級の方が、本人の得意を伸ばしたり、苦手を克服したりと、本来持っているその子らしさを引き出せるかもしれません。
知的な遅れがないのでもちろん通常学級でも問題ありません。ただ、不安を感じやすかったり自分に自信がない子は、情緒学級で自信をつけることで症状がはやく改善することもあるようです。
※情緒学級は設置の義務がないので地域によってはないところもあります。
具体的にはどんな子が情緒学級の対象なの?
実際にどんなお子さんが対象となるのか一例をあげてみました。
●自閉症スペクトラム
●注意欠陥多動性障害(ADHD)
●場面緘黙
●不登校
●引きこもり
●感覚過敏
などが主たるところです。
ただ、プライドの高い子どもの場合、支援級に入ると「自分は他の子となぜ違うのか」という疑問を抱き、すねてやる気を失うこともあるそうなので注意が必要です。
通常学級と情緒学級どちらが合っているのかは人それぞれです。本人の想いや特性を尊重しつつ、ご家族皆さんで決められるといいと思います🌸
★最近図書館でとてもいい本に出逢いました。『虹色なこどもたち』という本です。
こちらはまた後日ご紹介したいと思います。
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