先日ブログでおすすめした本『にじいろの子どもたち』の著者、星山麻木さんが会長をされている一般社団法人こども家族早期発達支援学会主催の講演会へ行ってきました。
講師は信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長の本田秀夫先生。
講演会で心に残った言葉を中心に振り返ってみます。
みんなはそれほど我慢していないの?!
「みんなも我慢している」は、虚構というお話がありました。
私も、「みんなはすごく頑張ってお話しているんだからちゃんと喋らなきゃ!」とか、大人になってからも「みんなも辛いんだから、自分は甘えている方だから、頑張らなきゃ!」ってずっと思っていました。というか、今でもそう思っています。
しかし、どうやらみんなは、発達障害の人たちほどには我慢していないようです。
なので、我慢して人や場に合わせることはもうやめようと思います。
過剰適応
過剰適応という言葉を知ったのはメンタルヘルス・マネジメントの勉強をしていた頃なので、10年ほど前だったと思います。
その数年後、上司が潰れかけていた頃に「この人、過剰適応だ。」と思ったので、それを本人に伝えたことがあります。
過剰適応とは、今回の本田先生の資料から引用させていただくと、「自分のやりたいことや都合を過剰に我慢して、周囲に合わせることを無理にがんばり過ぎること」だそうです。
その上司もいつも遅くまで残業していて、帰ってからも仕事の資料作りをしていました。仕事が楽しいようでもありましたが、呪いにかかっているようにも見えました。
ある日、部下の一人に今までの頑張りを否定するかのような発言をされ、何かが崩れ落ちたのでしょう。
次の日から会社に来なくなりました。
連絡をとったり、会いに行ったりもしましたが、結局辞めてしまいました。
過剰適応ってなんとかこなしていけちゃうから、相当ヤバい状態になっても自分ではあまり分からないんですよね。
私も、頑張らなくなってから「あの時、過剰適応だった」と後々気づきました。
宿題は百害あって一利なし
これまた強めの言葉だなという感じですが、宿題自体が悪いわけではなくて、「全員に一律の」という言葉が最初にきます。
宿題って、その教科が得意な子には簡単すぎて物足りなく感じてしまうかもしれないし、苦手な子はストレスでしかないですよね。
理解度がみんな違うので、同じ宿題を出しても意味がないということです。
本当はその子に合ったカリキュラムが必要なのでしょうが、今の学校教育ではなかなか難しいでしょうね。
書きたいことが多いので、続きはその②で…
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