【Trigger】私が場面緘黙になったきっかけ

緘黙

緘黙の始まり

私は小2の2学期から学校で全く話せなくなりました。

ただ、それも後から親に聞かされたことなので、当時ははっきりとした線引きを意識していませんでした。もともとそれほど喋る子ではなかったので。

22、23歳頃だったと思います。「あんたが喋れないのは場面緘黙症というもので、小2の二学期から学校で全く喋れなくなったんだよ」と突然母から聞かされました。

えっ?えっ?いきなり情報過多!!と、戸惑いながらも、病名みたいなものあるんだ。なんで早く教えてくれなかったんだろうと思い、それから緘黙のことを調べるようになりました。

「ただ勇気が足りない、周りより頑張っていないダメな子って訳じゃないんじゃん!」と今までの辛かったことが誰かに認めてもらえた気がしてとてもスッキリしたのを覚えています。同時にTwitterなどで私と同じ人がたくさんいる!と嬉しくなりました。

現在進行中で苦しんでいる方が多く胸が痛くなりましたが、「ある、ある!」と同調できることがたくさんあって、辛いけど仲間がいる喜びもあり心の中は複雑な盛り上がりを見せていました。

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母の旅行

とここで、我に返り、「小2の二学期から喋っていない」というフレーズが頭をよぎりました。

一学期までは喋っていたってことだから夏休みに何か……、あった。

全部つながった

その年の夏休み、母が社員旅行で初めて海外(ハワイ)へ行くことになりました。一週間も母がいないことは初めてなので、最初から不安はありました。それでも父に迷惑をかけず、母が安心して旅行に行けるようにいい子にしていよう!と決めていました。

出発の日の夜は「あのひこうきかな?」などと、父と二人で夜空にピカピカ光るものをずっと眺めていました。

さて、父はというと家事をやったことがほとんどなく、味噌汁の味噌は固まったまま沈んでいるわ、洗濯物はシワを伸ばさないで干すわで、出来てなさ過ぎてなかなか面白かったです(笑)私は「まぁ、しょうがないよネ」と謎の上から目線で俯瞰していました。

そんな中、ちょっとした事件が起きました。

母が旅立って数日後の夕方、私は無性にカップラーメンが食べたくなりポットからお湯を注ぎ2階へと上がっていきました。父は自営業なので家にはいましたが、なるべく自分ができることはやろうと思っていたので普通の行動でした。(この頃、ご飯前にしょっちゅうカップラーメンを食べ、ご飯が食べられなくなるというひどい食生活をしていました💦)

しかし、どのタイミングでか思い出せないのですが、次に残っている記憶としては、カップラーメンをこぼして佇んでいる自分の姿でした。(前後は覚えているのにこの「こぼした瞬間」が全く思い出せないんですよね。)とっさに「父に見つかる前に片づけなきゃ!」と思い液体は風呂場に流し、ゴミはゴミ箱へ。何とか誰にも見つからずに処理することが出来ました。

父は怒るタイプではなく、むしろ言ったら「やけどはしなかったか?」と心配してくれるような人ですが、頼ることはできませんでした

そして食欲はどこかへ消えました。

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母の帰宅

そこからは特に問題もなく母が帰ってくる日になりました。私は朝からウキウキしながら待っていました。「いい子にしてたよ!」「ハワイ楽しかった?」話したいことはたくさんありました。

しかし、帰宅後の母の第一声は「あー、帰ってきたくなかったー!」だったのです。

そこからまた記憶があまりないのですが、その言葉に相当なショックを受けたことは覚えています

今ならわかりますよ。旅行に行って帰ってきた時の『帰ってきちゃった感』。あー現実だ…、って思いますよね。ただ、今思い返しても帰ってきてすぐそれを旦那と子どもの前で言うのはどうだろう?とは思いますね。

そんなことがあり、それなりに傷ついたわけですが、その後も家では普通に話していたように思います。傷ついたという事実に蓋をしてしまったのでしょう

でも、自分と相手の思いは違う、期待してはいけない、はその頃から強くあったと思います。しだいに自分に自信がなくなり、人と接することが怖くなりました。

なので、その『人』が大勢いる学校というところがとりわけ怖くなったというところでしょうか?その後小学校卒業まで学校での私は『蓋』を開けることはありませんでした。ところで、なぜきっかけを作った母とは話せているのでしょうか?謎。

きっかけ

場面緘黙は、もともと繊細で不安になりやすい性質を持っている人が、なにかのきっかけ、またはいろいろなことが積み重なった結果徐々になっていくものなのでしょう。

緘黙になったきっかけって、ほとんどの人は『なかった』と聞きます。本当にない人もいるでしょうけど、思い出したくなさ過ぎて蓋をしているのかもしれませんね。

こちらのサイトも参考になさってください→ かんもくネット 

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