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【Book】聞き上手という技

おすすめの本

先日こんな本を読みました。

『聞く習慣』
2023年5月1日初版発行
2023年6月2日第2刷発行
著者 いしかわゆき
発行 株式会社 クロスメディア・パブリッシング

話すことが苦手

著者のいしかわゆきさんは、もともと話すことが苦手でインタビューライターという仕事がイヤで仕方なかったそうです。しかし、その仕事をしていくうちに、なにも自分が積極的に話さなくても自分が1を振って、相手に10話してもらうこれでいいんだという気づきを得たそうです。

私も話すことが苦手なので、コミュニケーションという言葉に抵抗があり、コミュニケーション=話すことが上手な人というイメージがありましたが、本当に話し上手な人は相手の話を引き出して尚且つ自分の意見も言える人だということを改めて感じました。
いくら話しが上手でも、相手の意見を無視したり、人を傷つける発言ばかりする人は話し上手とは言えませんものね。

そこでふと頭に浮かんだのは、タレントでありエッセイストの阿川佐和子さん。昔から好きな方なのですが、ご自身のトーク番組や某討論バラエティ番組などで見せる出演者たちとのやりとりはとても気持ちのいいものです。相手の話に耳を傾けながらも機転を利かせた返しができる。しかも視聴者に伝わりやすいように質問を投げかけたり繰り返したりしていて、会話に知性を感じます。あんなふうに相手とコミュニケーションがとれたらいいなぁ、と常々思っております。

『間(ま)』の恐怖

私は間(ま)が苦手で、会話の途中で沈黙になると「私何かしたかな?」「間をつながなきゃ!」と脈絡のない話をしだしたり、逆に黙り続けてしまったりと全然「間」と仲良く出来ないのです。

数年前に社交的でお話上手だと思っていたある女優さんも「間が怖くてしゃべり続けちゃうんですよ。」とおっしゃっていて驚きました。私と一緒だ!と。

本当に話すことが上手な方を見ていると、間を上手に使っているんですよね。

シーンとすると不安だし、それが自分が何か問いかけた後の「間」だとしたら本当に嫌ですよね。
「え?何か聞いてはいけないこと言ったかな?」とあれこれ考えてしまいます。

しかし、この本を読んで無理に話さない、面白いことを言わなくていいんだということを学びました。あまり親しくない人と二人きりになったら自分の話をするよりも相手に話してもらえるよう誘導できるとおかしな「間」が発生しなくなるのでしょうね。また、問いかけた後の「間」だとしたら、相手はただ考えているだけかもしれません。その時は矢継ぎ早に質問を続けず、あえて「間」をつくることも大切だそうです。

なかなか難しそうな技ですが、肝に銘じて取り組んでみようと思います!

他人に興味がない

いしかわさんの言葉で共感を得たのが「おそろしいほど他人に興味がない」ということです。
私も人にも人の話にもあまり興味がないのでよくわかります。

そこで、いしかわさんは「この人の話を聞いたら、いいことがあるかもしれない。」と自分のために話を聞くようにしているそうです。インタビュアーさんとしては読者にとって有益な情報を引き出せれば、多くの人に喜ばれ、それがご自身が仕事をする上での喜びにもつながると思います。
『打算的』とおっしゃっていますが、人間って「これって自分にメリットがあるかな?」と常に考えている生き物だと思うので、それで自分も周りもハッピーになれるなら大成功ですよね?

普段の生活でも、以前誰かに聞いた話が別の場所で話題になった時に、「あ、それって…」と話題に入っていけますよね。たとえ自分が興味がないことでも誰かにはとても関心のある事だったりします。さまざまなジャンルの引き出しを持っておくことは、生きていく上で結構な『武器』になる気がします。

わたし、緊張しています

もうひとつ印象的だった言葉をご紹介させていただきます。それは、緊張しているときは「緊張しています!」と相手に伝えること。そうすることで自分のことを客観視できて落ち着くそうです。そして、緊張を伝えることで「わたしもです!」や「全然そんなふうには見えない」といった声をかけていただき、相手と打ち解けるきっかけにもなるようです。

これには私も実体験があります。

その日は会議で発表をしなければならず、ガチガチに緊張していました。普段の私だったら、緊張したまま喋り出してしまい、早口になったり伝えたいことが全く伝えられないまま終了していました。
ただ、その時は発表直前の注目されている中で、一呼吸おいて大きく深呼吸をしてみたのです。その深呼吸で一気に落ち着いたのと、私の緊張が伝わって周りがどっと笑いに包まれたのです。「緊張してるんだね!」「がんばれ~」といったような温かい空気に包まれ、無事に発表が終了しました。

ここでは私も聞いている方々も言葉は発していませんが、十分に緊張は伝わっていました。

緊張はだれしもするもの。場面緘黙は極端にその緊張が強いですが、できない自分を無理に隠そうとせずさらけ出してしまった方がよっぽど楽なのです。

その後はわかりやすく大きく深呼吸することはありませんが、要所要所でこっそり深呼吸をするよう心がけています。

まとめ

「わかる!わかる!」とうなずけること、「なるほど」と参考になることなど、コミュ障にはありがたい一冊でした。ほかにもお伝えしたい文章ががたくさんありますが、この辺にしておきます。


『話を聞く』という技は、話すより難しいのではないかと思います。相手をしっかり見て相づちを打ったり、リアクションしたりと、相手に気持ちよく話してもらう必要があります。

そのあたりのコツは実際に読んでいただいた方がいいと思うのでここでは割愛させていただきます。
最後にこちらの文章をご紹介させていただいて終わりにします。

本当にそう思います。話せない、話さなきゃ、やっぱりムリ!を繰り返して生きてきた私からすると、何気ない会話ができると大げさではなく人生が変わると思います。

「当たり障りなく会話ができる、いい感じの人」をなれるよう努めます!明日から…

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